環境にも家庭にも優しくなる
ガス代の記事でも冒頭で触れましたが、昨今はオール電化という家庭も多くなってきました。
大震災とそれに伴う原発事故以降、新しく導入する家庭は少ないかも知れませんが、オール電化ではないにしろ、「電気」というのがもはや私達の生活にとって不可欠なものであることは間違いありません。
実際、かの震災の際の輪番停電などでそのことを実感した人も多いのではないでしょうか?
さて、そんな電気ではありますが、やはり「無駄に使う」ということは避けるべきでしょう。
環境のため、というよりもまずは自分の家計のために、電気代を減らすことが重要なポイントとなってきます。
それでは、まずはそもそも電気代というのがどれだけ掛かっているのか、そして何処にどれだけ掛かっているのかについてチェックしてみましょう。
電気代の統計については、下記のサイトから閲覧することができます。
これを見てみると、電気代がどこに使われているのかということが見えてくるでしょう。
>>統計局ホームページ|家計調査|データを探す前に
まず、電気代の中でも大きな金額を消費しているのが「エアコン」です。
一部寒冷地などでは冬場にはエアコンではなく専用の暖房装置を使うために使わないということも有るかもしれませんが、今や多くの地域においてエアコンというのは欠かせない道具の1つになっています。
電気代全体の25%程度をエアコンが消費しているということもあるため、このエアコンの使い方を考えると電気代の節約に繋がるでしょう。
次のポイントとなるのが「冷蔵庫」です。
こちらは常に電源が入っているタイプの家電であるためにやはり電力を消費し易い傾向があります。
これについで「照明器具」が入ります。
最近では夜型の家庭も多くなっており、なおさら照明器具の重要性が高まり、使われている電力も多くなっているのではないでしょうか。
さて、それではこれらの適切な使い方と、他のポイントも合わせて電気代の節約について考えてみましょう。
正しく電気を使う
それでは、ここまで紹介してきた電力消費量上位3位の家電類について、どう使うと電力消費を抑えることができるのかについて紹介します。
まずは最も多くの電気を消費しているということがわかった「エアコン」についてです。
エアコンについてポイントとなるのは「温度設定」を下げ過ぎたり、上げ過ぎたりしないことです。
夏場であれば下げすぎると元々の温度を下げるために掛かる電力が多くなり、電気代が掛かります。
冬場は逆に上げ過ぎた時に同様の現象が起こるようになります。
設定温度を適切にすることが、節電の最大のポイントです。
ただ、そうすることによって快適さが失われてしまうのでは冷暖房としては効果が薄くなってしまい、意味が薄れてしまうでしょう。
実はエアコンは設定温度を変えなくとも節電の方法がある家電です。
まず重要なポイントとなるのが「オート運転」の活用です。
案外多いのが、節電のつもりで電源を入れて、部屋がある程度の温度になったら電源を切ってしまう、という方法。
そしてまた温度が下がってきたり上がってきたら電源を入れる、という方法を取ることになるわけですが、これはあまり良い方法ではありません。
エアコンが最も電力を消費するのは温度の上げ下げをする時であるためです。
オート運転を入れておくと、温度が上がったり下がったりする前に、その維持のために運転をしてくれるため、使う電力量を抑えて、かつ快適な温度を保つことができます。
そのため、実はエアコンは長期外出するような時を除けば常にオンにしておいた方が電気が節約できるということも少なくありません。
この辺りにも注意しつつ、エアコンの使い方を考えてみましょう。
次に、冷蔵庫の節電についてです。
冷蔵庫の節電はなんといっても「開け閉め」の回数と時間を減らすことが重要です。
これもエアコンと同様で、「温度を下げる」時に最も多くの電力を使い、「温度を維持する」時にはそれほど電力を消費しないためといえます。
扉を開ければ当然庫内の温度は上がり、占めた時に再冷却する必要があるために掛かる電力が多くなります。
また、冷気が逃げないようにするシートを使う、という方法も有用です。
安い金額で購入することができるため、購入を検討してみても良いでしょう。
そして最後に紹介するのは「照明器具」の節電についてです。
照明器具の節電というと「こまめに消す」ということを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
実はこの方法、逆効果になってしまっていることがあります。
照明器具において最も多くの電力を消費するのは、実は「電源をONにした瞬間」です。
そのため、例えばちょっとトイレに行くという時に部屋の照明器具をOFFにしていく、というのは実は逆効果になっていることがあります。
もちろん長期間使わない場合はOFFにすべきですが、神経質になりすぎるべきではありません。
それと、もう一つ大きな節約方法になるのは、やはりLEDに切り替えるということです。