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スギ花粉

花粉症の予防のためにできること

花粉症の原因と主な症状

日本独特の国民病と言ってもよいのが花粉症です。
花粉症は文字通り植物の花粉によって引き起こされる症状のことで、全国平均で約15.6%の人が罹患しているという調査があります。

ただしこの数字には地域差が大きく、最も多い東海では28.7%、南関東では23.6%の人が該当しているとのことなので、特に東京都内~神奈川県や静岡県などの地域に住んでいる人は十分に注意をする必要があります。

花粉症の原因となる植物の種類はいくつかあるものの、中でも最も深刻なのがスギ花粉です。
スギ花粉は日本の国土にある森林のうち約18%を占めており、国土面積全体から見ても約12%が杉の林となっています。

実際に花粉症として病院を訪れる人のうち7割はスギ花粉が由来となっているので、杉の木が多い南関東方面での罹患率が高くなるということなのでしょう。
ちなみに花粉症の原因となる植物は現在確認されているだけでも50種類を超えており、同じ人が複数の花粉由来の花粉症になっていることも珍しくありません。

花粉症の原理は杉などの花粉を呼吸のときに吸い込むことで、鼻や喉の粘膜に付着しそこでアレルギー症状が起こるということによります。
スギ花粉の花粉症の症状としては、喘息発作やアレルギー性気管支炎、その他涙や鼻水といったものがあります。

これは口腔内の粘膜に花粉が入り込むことで体が「危険な雑菌が入り込んできた」と誤解をして早く追い出すために涙や鼻水などを発生させることが原因です。
一見風邪によく似た症状ですが、風邪のように本当に人体に有害なウイルスではないので症状が粘膜部分の刺激に限定されるというところが特徴になっています。

しかしひどくなると涙や鼻水で前が見えなくなってしまったり、呼吸困難から運動ができなくなってしまうこともあるので注意が必要です。

花粉症を予防する方法

花粉症の治療法として現在主に行われているのは内服薬の投与と点眼・点鼻薬による症状の抑制です。
ただしこれらはいずれも既に表に出ている症状を抑えるためのものなので、薬が切れれば再び同じように涙や鼻水が出るようになります。

本当の意味で花粉症を予防するためにはアレルギー症状の克服が重要になってくるため、ヨーグルトなど腸内環境を整える食生活をしたり、ストレスを軽減した十分な睡眠のある生活をしていくことが大切になってきます。

また花粉はだいたい3月上旬頃から飛来しはじめるので、毎年症状が出る人は早めにマスクやメガネを用意しておき、できるだけ吸い込まないようにしましょう。
屋外から部屋に入る前に洋服の花粉をおとしたり、洗濯物は外に干さないようにするといったことも花粉が粘膜に入り込むことを抑える効果があります。