3大栄養素の1つである炭水化物は体に必要
炭水化物を抜くダイエットが近年注目されており、実際に炭水化物を制限して痩せた人も多くいます。
しかしながら、炭水化物は3大栄養素の1つでもあり、私たちの体に必要な栄養素です。
炭水化物を全く摂らなければ痩せてきますが、健康を維持することができなくなり、かえって体に良くないということも知っておきましょう。
炭水化物は糖質と食物繊維で構成されています。
糖質は体内でブドウ糖に分解され、体を動かす際に使ったり脳がエネルギーとして使ったりするたった一つの物質です。
炭水化物は分解と吸収が早いため、即効性があるエネルギー源とされています。
食物繊維はほとんど吸収されずエネルギーとして活用されることもあまりないのですが、お腹の調子を整えるなど健康を維持するのに欠かせない役割があります。
炭水化物はごはんや麺類、パンなどに多く含まれており、かぼちゃやさつまいもといった甘みのある野菜にも多く含まれます。
炭水化物を完全に抜いてはダメ
炭水化物を摂ると、それに含まれる糖質の影響で血糖値が上がります。
血糖値の急上昇を抑えるためにインスリンが分泌されるのですが、過剰な糖分を脂肪細胞に取り込むような働きもあるため、多く分泌されると体脂肪が溜まりやすくなります。
炭水化物を摂らないと、糖質の摂取する量が減るためインスリンの分泌量が減り、体脂肪が溜まりにくくなります。
そしてエネルギー源となるものが入って来ないため、体にある中性脂肪を分解するので痩せるのです。
体脂肪が溜まりにくくなり、中性脂肪を分解するのだから炭水化物を摂らない方が良いのではないかと思ってしまいますが、炭水化物を完全に抜いてしまうと体に不調が生じます。
血糖値が低くなるため、めまいや動悸などが起こり、意識を失うこともあります。
脳のエネルギー源であるブドウ糖の量も減るため、判断力が鈍くなったり、集中力が切れたりします。
さらに、イライラするなどメンタル面にも影響が及びます。
他には、便秘がちになる、リバウンドしやすくなるなど様々な悪影響があるため、炭水化物を完全に抜くのは良くないのです。
炭水化物を上手に摂ろう
ダイエットすると決めても、炭水化物は減らし過ぎてはいけません。
ダイエット中であっても、1食あたり最低でも20gの糖質を摂るようにしましょう。
20gの糖質とは、白米なら茶碗に1/3くらい、食パンは8枚切り1枚、そば、うどんなら1/3玉くらいが目安です。
いきなりこの量にするのはキツいという人は、1食あたり40gから始めてみると良いでしょう。
また、ダイエット中は便秘がちになるので食物繊維は多めに摂るようにすること、タンパク質を多めに摂ってエネルギー不足を補うようにすれば、炭水化物抜きダイエットも成功するでしょう。