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運動することでストレスホルモンを減らそう

コルチゾールというホルモンについて

現代人の生活は、常に多大なストレスにさらされています。
人間というのは、ストレスを受けると「コルチゾール(cortisol)」と呼ばれるホルモンを急激に分泌させます。
コルチゾールは副腎皮質から分泌されており、生命を維持していくためには必要不可欠なホルモンでもあります。

とはいえ、ストレスが一時的なものではなく長期にわたる場合には、コルチゾールが絶え間なく分泌されることによって海馬が萎縮してしまうことがあります。
海馬は一般に記憶中枢としての役割が知られていますが、感情を暴走させるのを防ぐブレーキとしての役割も持っています。
ストレスが一過性のものではなくて慢性的になると海馬が萎縮してしまい、ブレーキがうまく効かない状態になります。

コルチゾールは別名「ストレスホルモン」とも呼ばれており、分泌過多の状態が続くと免疫系や中枢神経系だけではなくて、代謝系などといった身体のさまざまな機能にも影響を及ぼすことになります。
必須ホルモンの一つとはいえ、過度の分泌には気を付ける必要はあります。
なお、コルチゾールの分泌が最も多いのは早朝で、夜になると減少するという特徴があります。

コルチゾールを減らすには

コルチゾールを減らすためには、適度な有酸素運動を行うのがおすすめです。
運動はそもそも心身に負担をかけるため、ストレスであることには違いありませんが、有酸素運動を繰り返し行うことによってストレスに慣れた体作りをすることができます。
有酸素運動というのは長時間継続して行う運動のことで、サイクリングやウォーキング、ジョギング、水泳などがこれにあたります。
有酸素運動は、始めてから20分ぐらい経つと脂肪の燃焼が始まると言われています。

瞬発的な力を出すエクササイズよりも有酸素運動の方がコルチゾールを減らすには効果が高いので、日常の生活習慣に有酸素運動を取り入れることが大切です。
有酸素運動を定期的に行うことによってコルチゾールの分泌が抑えられ、ストレスが減少するだけではなくて脳・海馬の萎縮を食い止めることができます。

ただし、運動で心身に負荷をかけすぎてしまうとストレスが逆に増大してしまうので注意が必要です。
エクササイズを行う際には休憩時間を他的に取ることも大切です。
効率的な休憩時間を取れば、ハードな運動をしてもコルチゾールの分泌を抑制することができます。

副腎をしっかりと休ませることが大切

コルチゾールの分泌を上手にコントロールするためには、しっかりと睡眠を取ることがなによりも重要です。
ストレスが増えるとビタミンCも余計に消費されますので、じゃがいもやいちご、キウイなどを積極的に食べるようにしたいものです。